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疑問

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OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO
遠山水系に棲む豊満な魚体をした33cm程度の尺上イワナ

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OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO
源流域でこのサイズ。老齢なイワナの証と言われる二股に割れだした上口の先端。5年から6年魚程だろうか。
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OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO
尾鰭や尻鰭も厚く大きい。




このイワナに関する疑問
このイワナは、側腹上部にうっすらと白色斑点が確認出来たため、遠山在来種とニッコウ系放流魚の交配種ではないかと思われた。しかし、この河川に関するイワナ放流の時系列を考えると、逆に交配種のようなイワナが、この場所に存在する事が不思議であった。
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OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO
これは、地元の漁協関係者や昔から遠山水系を知る方に確認したのであるが、この河川は元々アマゴしか生息していない河川だったそうで(少数の在来イワナも存在していて確認されなかった可能性もあるが)そこへ昭和40年代に他の遠山水系の河川から、この河川の最上流部へイワナが入植されたため、現在のようなイワナが生息する河川となったそうだ。(この時はイワナを鮎のおとりかんに入れて人力でのリレー方式で源流域に入植させたそうだ)
この時代はまだ漁協によるニッコウ系のイワナ放流は行われておらず、当然入植されたイワナも遠山水系の在来種であった。(厳密にいうとこの河川の在来種イワナとは言えないだろうが)
やがて平成の時代になり、遠山水系にごく短期間であったがニッコウ系のイワナが漁協により放流され、現在のように放流魚や交配種のイワナが見られる状況になっわけだが、このイワナが釣れた河川も同様でニッコウ系のイワナが放流され、特に下流域でははっきりとした交配種や放流魚が見られるようになった。

ちなみに上の写真のイワナが生息していた場所はこの河川のかなり上流部になるが、疑問に思うのはこの河川にニッコウ系のイワナが放流された場所は下流域のみで(調査により放流場所は把握されている)放流点から上流部に向かうと途中いくつかのゴルジュ帯に3〜5m以上の滝が何カ所かあり、さすがにイワナでも昇る事は不可能だと思われる場所がある。こういった河川状況を見ると写真のイワナが生息する上流域はある意味隔離されたところであり、この場所に関していえば漁協が放流したニッコウ系イワナと交配する環境は無いと考えられる。
そうなると、なぜ写真のイワナは他の河川で見られる交配種に近い外観的特徴を持っているのか、入植や放流の時系列、河川環境を考えると不思議でならない。

知らないうちに誰かが上流部へ密放流したという可能性も捨てきれないが、実際のところ成魚を密放流する事は、上流部にいたるまでの危険な行程を考えると少人数では非常に困難だし、もし運びやすい発眼卵を持って放流するにしても、常識的に考えて一個人又は仲間の集まり程度の人達がそこまでするか?と考えてしまう。(もし大人数でこのような目立つ事をしていれば、漁協等にすぐに分かってしまうだろう)
もし写真のイワナが交配種でなく、昭和40年代に入植されたイワナの末裔だとしたらどうなのであろうか。自分が知る限り入植元の河川の在来種イワナと入植先の河川上流部のイワナを比較すると外見的特徴に違いがあり、上流部のイワナは総じて「側腹上部にうっすらと白色斑点が確認出来る」「背中にうっすらと浮かぶ黒っぽい紋様が小さく数が多い」等共通の特徴を持っている。
交配種でないとすれば、考えられる原因はは河川環境で生じた特有の特徴という事になる。(特にイワナは同じ水系、同じ遺伝子でも各支流ごと違った外観上の特徴を有する場合が多い)

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OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO
尺上イワナの釣れた付近で釣れた別のイワナ。写真では少し分かりにくいが、尺上イワナと同様に側腹上部にうっすらと白色斑点が一列程度確認出来、背中の滲んだ紋様も小さめで数が多いと、似たような特徴のあるイワナであった。

以上、自分が疑問に思った事を書いてみたが、遺伝子解析調査がこの河川で行われる事があれば、こういった疑問は解消されるであろう。もし遺伝子が入植元の在来種イワナと同じであれば、他の水系でも同じ事が考えられる可能性もあり、一般的に成魚で白色斑点が全くないイワナがヤマトイワナと判断されていた事も考え直す必要もあるかもしれない。(ヤマトイワナでも南アルプス水系では稚魚から幼魚にかけては白色斑点がある事は遺伝子調査で確認している)

2011.09.29 Thursday | 22:57 | 交配種イワナ