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遠山水系のある沢へ
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ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
この日、東京の友人が訪れたので比較的安全に入れ、遠山水系の在来種イワナが生息している沢の下流域へ案内した。この沢に入るのは実のところ3年ぶりで、下流域に至ってはまともに釣行するのは6年ぶりになる。その間今回の釣行区間の渓相や生息するイワナが以前と変わっていないか見てみようとの思いもあった。
写真はこの日釣れた9寸を少し切れた交配種イワナ。

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ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
この日は晴天であったが、撮影時にちょうど太陽が雲に隠れ被写界深度が浅い写真になってしまった。一見すると白色斑点も無く在来種イワナのように見えるが...

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ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
写真では少し分かりにくいが魚体をよく見ると側腹の橙点の上に、薄っすらとスポット状の白色斑点が一列に並ぶ。この沢のこの区間を遺伝子調査をしたわけでは無いので一概には言えないが、自分が知っている限り、この沢の上流部で行った遺伝子調査の結果と、過去自分が上流域に釣行した時にこのようなイワナを確認していないので、在来種との交配したイワナと判断される。ちなみに6年前にこの区間を釣行した折りにも同様の魚が多く釣れたが、その時の記録と写真を現在も保管している。

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ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
写真はまた違った8寸を超えた程度のイワナであるがこれも交配種と思われる。時期や降雨による水色にもよるが、この沢のイワナは遠山水系の中でも他の沢と違って、背中がグリーン系の色合いをしているイワナが多い。

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ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
後ろから撮影した写真の方が橙点の上の白色斑点が分かりやすいかも知れない。

今回釣行した沢のイワナに関して
久しぶりに入った沢は渓相そのものは多少荒れた形跡が残っていたが大きく変わってはいなかった。魚影に関しては入渓してしばらくは薄く上流に上る程濃くなっていった。この辺りも以前と変わらない。全体的に見ても渓相、魚影共に以前から変わっていない印象を今回の釣行で持った。ただ、少し変わったかなと感じたのは、6年前に比べると交配種のイワナが以前より多少上流域で釣れた事。この沢の源流域に行くと在来種イワナのみが生息する場所になるのであるが、正直この沢の下流域は落差のある滝もなく、交配したイワナも上流域へ生息範囲を広げる事は可能なので、徐々に上流域へ上ってきているのかもしれない。このことは将来的に現在の純粋な在来種イワナの生息域まで交配種イワナが上ってしまう可能性もあり、純粋な在来種イワナが絶滅してしまう危険をはらんでいる。これは遠山水系の各支流に共通する問題なのであるが、今のところどうする事も出来ず自然の成り行きを見守るしかない。出来ればこのもっと上流域にある落差のある滝で、交配イワナの繁殖が止まってくれる事を祈るばかりである。
それとこの沢の今回釣行区間に生息するイワナの交配度合いについて。現在遠山本流域、本谷、各支流の下流域には平成初期に放流されたイワナとの交配種が数多く生息しているが(平成初期に漁協による放流が行われ、以降20年は放流されていないので純粋な放流種は生息していないと思われる)印象としては各支流の下流に生息する交配種イワナは本流域や本谷に比べると、上の写真のように非常に白色斑点が少なく、形状も虫食い状というよりスッポット状のものが多い。これは多くの沢には直接平成初期の放流が行われておらず、遠山水系本流域に放流されたイワナもしくは交配種が沢へ遡上を行いそこでの交配が進んだと考えられ、このため元々生息していた在来種イワナの数に比べれば放流種の遡上数も少ない状況、また放流後20年以上経過している事もあり、遺伝子レベルではともかく外見上は在来種の血が強いイワナになってきていると思われる。

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過去、遠山川で釣れた交配種イワナ。背中と側腹上部の斑点を見るとこれで交配種かと思われるかも知れないが、背鰭より前側の斑点が薄くなっており、また放流から20年以上経過している事も考えると交配種イワナと考えるのが妥当と思われる。遠山川へ流れ込む支流群ではここまで放流種に近い魚を見る事は少ないが、遠山本流や本谷では程度の差こそあれこのようなイワナに出会う事がある(2010年4月)

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過去に、今回の釣行区間で釣れた交配種イワナ。上の遠山川のイワナに比べると背中の斑点がずいぶん少ない。写真のイワナの背中から側腹を見ると、手前のイワナの方が白色斑点が多く放流種の色合いが強い。(2007年8月)

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今回釣行区間より少し上流で釣れた在来種と思われるイワナ。白色斑点は全く見られない。この今回
釣行区間付近は交配種と、上流域から落ちてきた在来種が混在する場所と考えられる。(2007年8月)

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この沢の源流域で釣れたイワナ。(2010年8月)
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この魚が釣れた場所は2010年に遺伝子解析調査を行いサンプリング全てが在来種と確認された区間よりさらにその上流域であり、遠山在来種イワナと考えて良いだろう。(2010年8月)

上記の考えは自分の私見だけではなく過去の在来種イワナ遺伝子調査の折、長野県水産試験場の方も同様の見解をしており、今後50年とか100年単位と長いスパンで考えればいずれ遺伝子は違っても、外見上は在来種と見分けがつかないくらいのイワナが生息する地域になるのではないかとの話であった。

2013.08.02 Friday | 21:57 | 交配種イワナ