遠山川のある沢に棲むヤマトイワナ
OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO
Troutist vol.20用の遠山川取材であらためて、ヤマトニッコウの多さに考えさせられ、ヤマトイワナだけが生息する場所を求め、取材後初めて遠山川のある沢へ入渓した。最初はやはり、コンディションは良いが、ニッコウ混じりのイワナが多かったが、ある大場所を越えたところからヤマトイワナだけになった。上記の写真が遠山水系のこの沢特有のヤマトイワナである。中部地方に生息するヤマトイワナであるが、沢の特徴、日向き、岩石の種類、捕食するエサ等により、同じ水系でも、沢一本違うと違う特徴が現れる。
OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO
背中を見ると、虫食い斑点が全くなく、黒くにじんだような紋様が現れている。これがヤマトイワナの最大の特徴だ。(黒い紋様が無い無斑種も存在するが...)
OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO
妖しげな程、艶めかしい魚体。残暑が厳しい今年の8月でも水温は12度程度。さわってみると分かるのだが、この冷温水から身を守るためなのか非常にヌメリが強い。
OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO
よく、ヤマトイワナの傾向が強いニッコウ混じりに見られる、横腹と背中の間にある白いスポットも全くない。
OLYMPUS E-410 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO
鰭も美しい。
地元に住む自分でさえ、こういった美しい本当のヤマトイワナを釣るには結構苦労する。本当に希少種になってしまったのだなと思う。出来れば多くの釣り人にこの美しい魚に対する保全の気持ちを持って欲しい。そうでなければいずれは、このような美しい魚はこの遠山川から全くいなくなってしまうだろう。
TACKLE
TENRYU CD50L-4
Daiwa EXIST2508 RCS2506スプール
HUMP バルサ FAT50S
ANRES AX-50S
TACKLE HOUSE Buffet 55SD
2007.08.25 Saturday | 09:12 | 在来種(ヤマトイワナ)